2007年10月31日

マクラーレンが“冷却燃料問題”で上訴

マクラーレンは今季のチャンピオンシップの順位が入れ替わりかねない異議申し立てを行いました。その公聴会がFIAで11月15日(木)に行われることになりました。

先のブラジルGPで、フェラーリのキミ・ライコネンが念願の初タイトルを獲得しました。そのレースで3台のマシンが違法な“冷却された燃料”を使用したという疑惑がレーススチュワードによって発覚しました。

もし、その3人が失格になり、それ以下のドライバーが繰り上がることになると、マクラーレンのルイス・ハミルトンも繰り上がり、4位になる可能性があります。

そうなるとハミルトンがライコネンをドライバーズポイントで上回ることになり、チャンピオンが入れ替わるという内容の提訴なのです。

マクラーレンの提訴理由は、レーススチュワードがウィリアムズとBMWザウバーのマシン違法が認められたのにもかかわらず、3台のマシンにペナルティを科さないという決定を下すのはおかしいというものです。

しかしFIA会長のマックス・モズレーは、ワールドチャンピオンがハミルトンに移る可能性を否定しています。

mosley2007F1.jpg
F1-Live.com"Mosley"

それについてニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)も、マクラーレンがブラジルGPの最終結果に異議を申し立てていることについて懐疑的です。

ハイドフェルドは、ブラジルGP決勝で、レース後にレーススチュワードの審議対象となったドライバーのうちの1人であり、“冷却燃料”を使用していたのではないかという疑惑をもたれていましたが、結局ペナルティなどは受けていません。

もしBMWザウバーとウィリアムズのマシンがレース結果から除外されることになると、ハミルトンが4位に繰り上がることになるかもしれません。

ハミルトンは最終戦で5位以内の結果を残せば自動的にチャンピオンに輝くことになるため、今回の公聴会で下される結果によってはライコネンのタイトルが取り消されることもありうるということなのです。

しかしハイドフェルドは「僕らはペナルティを受けなかったんだから、違法ではなかったということだ。もし僕らが非合法なことをやっていたとしたら、すでに処罰されているはずだよ」とコメントしました。

モズレーは「スチュワードのジャッジが正しいものだったかどうかという点に関して、マクラーレンが行った異議申し立てが調べられることになる」とイギリス紙に対してコメントしましたが、ハイドフェルドと同じように懐疑的な気持ちを示しています。

「レース結果の変更について求めることもできるだろう。だが、もしその3台のマシンが失格になったとしても、ハミルトンが繰り上がりになるかどうかは保証されない」

「今回の審議に関しては、ハミルトンの繰り上がりについては含まれないだろう」

確かにレギュレーションを読む限り、もし3台のマシンが失格になったとしても、ハミルトン以下全車の順位を繰り上げるか、それともそのままの位置に据え置いておくかどうかを判断するのはスチュワードなのです。

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F1-Live.com"Nick Heidfeld"

ハイドフェルドは一言、「マクラーレンの異議申し立ては無駄足だよ」とスポーツ番組に出演した時、一蹴しました。

マクラーレンさん、何かむなしいですよ。もう2007年のチャンピオンシップは確定したのです。それでいいんじゃないの?
posted by ティフォジ at 13:23| F1マシン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月30日

10年間のエンジン凍結を決定

FIAのモータースポーツ部門である世界モータースポーツ評議会(WMSC)は24日にフランス・パリのFIA本部で、F1エンジン開発を10年間凍結するというレギュレーションを導入することを決めたと発表しました。

FIA1026GP.jpg
GPupdate.net"FIA"

報道によると、FIA会長のマックス・モズレーは、現在F1に参戦している6つの自動車メーカー(マニュファクチャラー)が代替案として提出した将来のエンジンレギュレーションの受け入れを拒否した模様なのです。

マニュファクチャラー側は、2010年から数年にわたって675馬力を発生するエンジンを4レースで使用し、エネルギー回生によって得られた力を“ブーストボタン”を設けることによって生かすことを望んでいたようです。

しかしモズレーはその案の受け入れを拒絶しました。理由としては、自動車メーカー側が1年につき1,000万ユーロ(約16億円)でカスタマーエンジンを他チームに供給するという案に賛成しなかったからということのようなのです。

FIAは24日に「2008年からは10年間にわたり、エンジン開発は基本的に凍結されることになるだろう」との声明を発表しました。

さらにその声明は
「5年後には変更が許されるが、利害関係者の満場一致での同意が得られる場合のみとし、2年間の通知期間のあとでないとならない。全面的凍結は、現行のレギュレーションに従ってエンジンの全てのパーツの開発について例外がないことを意味している」
と続いています。

上記とは関係なくFIAは、フェラーリが2008年と2009年に2つの異なったチームに対してエンジンを供給することも発表されました。そのチームとは現在もフェラーリを搭載しているスクーデリア・トロ・ロッソとスパイカー(2008年からはフォース・インディア)のことです。

このような長期間、かつ強引なエンジン凍結は多くのマニュファクチャラーから批判が出ると予想されます。

一方、FIA側から見れば、元々カスタマーエンジンの供給額で売られた喧嘩を買って出たといったところなのでしょう。

エンジンの貸借額で、チームコストを変えようとする縛り方が、マニュファクチャラー達に火を点けてしまったようなのですが、私のような一ファンの目から見たら、チーム間格差が少なくなる可能性を秘めているレギュレーションの改訂はレースが面白くなるので歓迎です。

HondaRA807E.jpg
SuperAguri.com"HONDA RA807E"

ここから茶飲み話になっちゃいますが・・・。
しかし、フェラーリファンの目から見るとフェラーリが危うくなるのでドキドキします。考えてみれば、GP2から始まって2つのチームもしかり、フェラーリはこのレギュレーション改訂に順応できるように触手を伸ばしているともいえるのでしょうか。

メルセデス、BMW、ルノー、トヨタ、ホンダとで供給合戦が勃発するかもしれませんね。それとも逆になるべく動かさないようになっちゃうのかもしれませんね。

とにかく、もしかするとグルーブドタイヤ以来の大改革になるのかもしれませんね。各チームはタイヤも結局は関係ないくらいのシャーシ改造をして来るのでエンジンも同じかな??
posted by ティフォジ at 09:15| F1マシン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月03日

フォーミュラワンのガソリンフォーミュラ

原油価格の高騰を受け、この夏、東京都内では1リットル当たり145円前後の看板を掲げるガソリンスタンドが出てきました。
夏休みの行楽シーズン中の値上げに私達にとっては大打撃です。

これは、日本に留まる話ではありません。
欧米でもガソリンの価格は軒並み値上がりしています。

最近の詳細はわかりませんが、アメリカでは(都市にもよります)ガソリン1ガロンが約3ドル強、これは1リットルが1ドルぐらいになります。
つまり、アメリカでガソリンを買うとリッター120円ぐらいします。
この価格は数年前から見ると約2倍ぐらいに値上がりしているそうです。

さらにイギリスではリッター1ポンド弱ぐらいします。(これも地域によります)
1ポンド=240円強と考えるとアメリカのさらに倍くらいします。
これは、石油コストの問題だけではなく、ガソリンに掛かる税金が違うのもあります。

アメリカでは、以前は水より安いぐらいだったガソリンですから、大量に使っても気にならなかったので、アメリカ人の自動車購入基準に「燃費」という言葉はありませんでした。
ところが最近どんどん値上がりするガソリンに対し、ついにアメリカ人も、「燃費のいいクルマ」を選ぶようになり始めました。
無論、ヨーロッパでも同様の現象が起きています。

日本自動車工業会が7月30日に発表した2007年上期(1〜6月)の国内の自動車生産台数は前年同期比0.1%増の約571万台、一方で輸出台数は約9%増の約311万台で、今や輸出が生産の伸びを引っ張っているのが現状です。
これは、上記理由から原油価格の高騰を背景に世界的に低燃費のクルマ、つまり日本車に人気が集まっているのです。

ヨーロッパでは、ガソリン車ではなく、ディーゼル車の方が売れている国もあります。
軽油が安価な事と、クルマの大気汚染問題としてディーゼル車の黒煙排出問題よりも、ガソリン車のCO2排出問題の方が環境への影響が大きいとして、ディーゼル車がスタンダードな国もあるそうです。
但し、石原都知事と同じく、ディーゼル排出ガス浄化装置(DPF)の開発、装着の義務化などは研究されているようです。

wikipedia0708.jpg
Wikipedia"Eco-Gas-Station"

やっと、F1の話になります。F1もいままで、エンジンやガソリンに関するレギュレーションを変えて来ています。

1980年代くらいのターボエンジン時代はレース専用のガソリンを、各石油メーカーがオリジナルで調合して作っていました。
ですから、旅客機を飛ばせる航空機燃料のようなガソリンで走っていました。これもレース競合のひとつとなっていたのです。

しかし、段々とガソリンから排出される有害ガスでドライバーやメカニックの身体にダメージが出てはいけないと、1992年に”市販されている無鉛ハイオクガソリンと同じ成分”のガソリン以外は使用を禁止にしました。

そうは言っても、市中のガソリンスタンドで売られているガソリンと全く同じガソリンを実際は使っている訳ではなく、各チーム、マシンやコース特性などを勘案して、スペシャルブレンドのハイオクガソリンを毎回作っているそうです。

噂ではリッター3000円くらいすると言われています。
私はここで、1回のレースでガソリン代が60万円も掛かる超リッチなドライブをF1ドライバーはしているという話をしたいのではありません。

私は以前このブログで「バイオガソリン」の話題を書きました。
そういう方向もありますが、ターボから自然吸気にした時にガソリンも見直したように、F1ディーゼルエンジン化というのも面白いなという、妄想話です。

でも、ヨーロッパの環境団体からの圧力がかかって来たら、こんなF1ディーゼル時代が、やって来たりして・・・。

フォーメーションラップ3分前。ボッボッボッとエンジン音がして、エンジンスタート!
最高の2万回転に踏み込んでもエンジン音が高くなりません。
黒煙をモクモクと上げながらスタート!

バスのような音を立てて、1コーナーに一斉に突っ込んで行きます。
ガッガッガッガァ〜とシフトダウンの音。

やはり、何だかへんてこなレースになりそうですね。
F1ディーゼルエンジン時代というのは来そうにありませんね。

日本も先日、新聞にLNG(液化天然ガス)車がCO2排出量が少ないので、研究されているとか、LPG(プロパンガス)車がやはりCO2が出ず、さらにディーゼル車のように黒煙も排出しないため環境に及ぼす影響が小さいなどいろいろな研究、意見が言われています。

数年後、エンジンなのかガソリンなのかわかりませんが、今とは全く違うものを使っているかもしれません。
何せF1ですから、明日何が起こるかわかりません。
もしかして来年のオーストラリアのスターティンググリッドにはディーゼルエンジンが並んでいるかもしれません。
posted by ティフォジ at 14:43| F1マシン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月16日

レッドブルのカラーリング

先のイギリスGPでレッドブルF1チームは、”ファン・カー”と名乗り、レッドブルの慈善事業の一環として、車体に応募者ひとり10ポンドで顔写真がカラーリング(?)されていました。

red0707.jpg
GPupdate"RedBull"

最初、見た時は、「レッドブルのカラーリング装置に異常でもあったのか?」と、思いましたが、理由を聞き、シャーシを近くから見て納得しました。

レッドブルチームはよくこういった奇抜な事をやります。
2005年のモナコGPでは映画広告の為に、スタッフが皆、スターウォーズの格好をし、ひとりはその中のダースベイダーの格好までしていました。

2006年のモナコGPではピットに大きな”スーパーマン”の広告を貼り付け、その時の表彰台に上がったクルサードには、赤いマントを着させて立たせるといった熱の入れようでした。

でも、いままではカンヌ国際映画祭の直後にモナコGPが行われるという事もあり、映画宣伝のいわば、スポンサー集めの一環と言っても過言でないと思われる興行でしたが、今回は慈善事業で、それも一般から集めるという形で公募したところが違うと思います。

F1もこのような形が大事になって来るのではないでしょうか?
植樹をしたり、排出ガス規制ガソリンにして行ったりとレースやクルマに直接的な取り組みも大事ですが、レッドブルの取り組みのような、全く違う形での取り組みも大事な時期に来ているのではないでしょうか。

F1は(1部を除き)タバコ広告を止めました。
これも違った形の取り組みのひとつかもしれません。
日本人はこういった慈善事業などの意識が希薄です。欧米では寄付行為などは当然の事として行われています。

あのミハエル・シューマッハも稼いだお金ばかりが、目立ちます
が、寄付行為も数多く行って来ております。セレブと言われる人達の間では寄付などというのは、当然のこと(税金対策などとも揶揄されがちですが)なのです。

ホンダのカラーリングはアースカラーです。(個人的には格好は良くないと思いますが・・・)これも、”ホンダはエコに積極的に取り組みます”という意思表示です。

これからのF1チームはホンダを手本にしたら良いと思います。スポンサーの字の大きさや、テレビに映る時間ばかり気にした契約は止めて、これからは全チームが、そのチームのコンセプトに賛同する会社が協賛する形にしたら良いと思います。

そして、チームはそのコンセプトを現すカラーリングをするという風にするのです。

そうすれば、シャーシにゴテゴテとスポンサーの字や色が、塗られているという事もなくなり、クルマもすっきりするのではないでしょうか。

かつてF1は国別対抗戦。いわゆるクルマのワールドカップだった訳です。その頃は当然、スポンサーなどひとつもなく国別のカラーが施されていたそうです。ドイツはシルバー、イタリアは赤、日本は出場していませんでしたが白と決まっていたそうです。

そんな日がいつか来ると良いなあと思うこの頃なのでした。でも、タバコ広告ぐらいであんなにもめて、何年もかかるんですから、そうなるには膨大なお金と時間が掛かりそうですね。

タバコはダメだと決まっているのに、まだシャーシ載せる某私の大ファンの会社が、まだ粘るぐらいですから、前途は多難です・・・。
posted by ティフォジ at 00:00| F1マシン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月02日

F1の”死”とそれに学ぶもの

ZARDのボーカルだった坂井和泉さんがお亡くなりになりました。
坂井さんは病院の階段の手すりに座って転落し、お亡くなりになったそうです。坂井さんはガンという病気と闘っておられたのに全く違う事でお亡くなりになられました。

きっと、想像するにご無念であったであろうと思います。
ご自分の考えていた”死”と全く違う形で死を迎えられてしまった訳ですから…。

人間はどんな事で”死”に直面するかわかりません。
かの音速の貴公子と言われた”アイルトン・セナ”は、ウイリアムズに駆り、1994年5月1日のサンマリノグランプリ(エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ・サーキット)タンブレロ・コーナーにて大クラッシュし、その4時間後に亡くなりました。

事故原因は諸説あり、裁判にもなった事なので、あえて私が口をはさむべきものではありませんが、やはり、死がどこに潜んでいるのかは、誰にもわからないし、フォーミュラワンというモータースポーツも、その”死”の歴史でもあると、言って過言でないほど、死と隣あわせのスポーツである事は否めない事は事実であります。

セナの墓碑には「NADA PODE ME SEPARAR DO AMOR DE DEUS(神の愛より我を分かつものなし)」と、記されているそうです。。。

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(Wikipedia)"Ayrton Senna da Silva"

しかし、そのセナの死を無駄にしないようにFIA側も、レギュレーションの変更、安全技術の研究、発達などで、今ではかなりの安全性を確保できるようになって来ています。

それでも100%というものは存在しません。

先日行われたモナコGPでも過去に、死亡事故は起きています。
1935年、L.ファジオーリは練習走行中、トンネル内の事故で、数週間後に死亡しました。

1967年、ロレンツォ・バンディーニは2位走行中の終盤、シケイン出口でクラッシュし炎上、3日後に死亡したという事故がありました。

死に至りませんでしたが、1999年ミハエル・シューマッハは、イギリスグランプリで、タイヤバリアに激突し、足を骨折して、その期は、7グランプリを欠場する事になりました。
死に至らない事故で幸いでした。

有名な事故死ではフェラーリのジル・ヴィルヌーブです。
1982年、僚友であるはずのピローニと第4戦サンマリノグランプリで、いろいろとあり確執ができてしまいました。

その事もきっかけのひとつだったのでしょう。第5戦ベルギーグランプリ予選で、ヴィルヌーブは、予選から飛ばしていました。
運悪く、その頃問題になっていた予選でのトラフィックに引っ掛かり、ヴィルヌーブは、マーチのヨッヘン・マスに接触してしまいます。

ヴィルヌーブのマシンは大破し、マシンから投げ出されたヴィルヌーブはフェンスに叩きつけられました。
フェラーリの顔としてファンに愛されたヴィルヌーブは、その夜帰らぬ人となりました。

日本でも有名な事故があります。
1998年5月3日全日本GT選手権第2戦。フェラーリF355に駆る、太田哲也は砂子智彦に乗るポルシェが前方でスピンしたのに気が付かず、そこに突っ込み爆発炎上しました。

しかし、太田は奇跡的に一命を取りとめ、その後猛烈なリハビリで、再起しました。
これは『クラッシュ』として映画化までされたので有名な話です。

F1の事故で最近のものは、ミハエル・シューマッハの弟、ラルフ・シューマッハが2004年アメリカグランプリ決勝において、最終コーナーの高速部で、大クラッシュを起こし背骨を負傷してしまいました。その期、ラルフは6戦欠場を余儀なくされました。

この事故を最後に、大きな事故はなく来ています。

と、言いながらも、結局F1でも定期的と言ってよいほど、事故が時々起きています。その度にFIAなどは対処して来ています。

しかしながら、事故が100%なくなるという事は不可能ではないでしょうか?

別に、事故を期待している訳ではありませんが、事故が起こるくらいのスリリングなレースをファンは期待しているところがあるのは事実だと思います。(事故で亡くなられた方に対しては不謹慎ですが)

モナコGPの総括でも書きましたが、現代のF1レースで事故を起こさないまでも、アグレッシブな走りをするドライバーは、少なくなってしまいました。セナ時代は既にそうだったと思います。

ジル・ヴィルヌーブが永遠にフェラーリファン(本当のティフォジ)たちから愛されているのは、そういう彼の熱い走りにあったのではないかと私は思います。そんな時代であったのだとも言えると思います。

アイルトン・セナが愛されるドライバーであったのは、そのドライビングの熱さにあったのではなく、信じられないまでもの正確なドライビングテクニックやF1に対するストイックな姿勢にあったように思いますが・・・。

どんな理由にせよ、彼らの死を無駄にしてはいけません。
セナ、ヴィルヌーブ、ラッツェンバーガーなどなど全部忘れてはならない事故だと思います。

先述のとおりドライバーにはそれぞれその人の癖があります。
100人のドライバーがいれば100通りのドライビングテクニックがあります。
ですから単純にレギュレーションやマシン改造、タイヤ改造などによるスピード抑制で、事故がなくなる訳ではないと思うのです。

F1マシンは段々小さく、スピード減速、馬力削減の方向に傾いていますが、それが単純に事故防止につながるものではないと思うのです。

無論、コスト削減による、よりコンペティティブなレースを観客に見せたいという意味もあると思いますが、見ている方は段々こぢんまりして来るマシンに何か寂しさを感じずにはいられません。

スリックタイヤでドリフトをしながらヘヤピンコーナーを駆け抜けるフェラーリマシン。
耳をつんざくエンジン音を鳴らしながらオールージュを駆け抜けるホンダV12エンジン。

世界最高峰にはフライ・バイ・ワイヤとかトラクションコントロールとか、難しい技術が必要なのでしょうが、私は昔のドライバーがドライバーらしいドライブができるマシンの戦いも見てみたい気がします。

それならインディーとか、他のカテゴリーに行けばいいじゃないかと、言われるかもしれませんが、F1は特別で、伝統的で、世界の有名自動車メーカーが技術競争をしている本当に世界最高峰の場です。

それだけに、このような希望が出て来るのです。
”死”とは大変な事です。
しかし、最近のレギュレーション改訂は、安全性を追求するだけではない改訂のように感じるという事が言いたかったのです。

今回も、私の独断的偏見意見でした。
posted by ティフォジ at 17:28| F1マシン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月21日

FIA、エンジン規定改訂を提案

FIAはさらなるF1テクノロジーのコスト削減とエコロジーを考えエンジンに関するレギュレーションを2011年から改訂したいと、マックス・モズレー国際自動車連盟(FIA)会長はメーカー側へ書簡で提示したそうです。

それによると、

現行の2グランプリに対して最小5グランプリで1つのエンジンを使用する。

現行のV8からV6エンジンに移行する。

エンジン回転点数は、現行の1万9千回転から1万回転にする。

バイオ燃料で走行する2.2リッター・ターボ・エンジンにする。

が、主な項目らしいです。

バイオ燃料は時代の流れからやむ得ない移行としても、V6でちっちゃくして、5グランプリ用にがっしりにして、1万回転ターボにする。

普通のスポーツカーのエンジンと変わらないものになってしまうのではないか心配です。

F1のエンジンもどんどん小さくなって、他の下位カテゴリーより小さくなりつつあります。

「グォーン!グォーン!グォーン!グォーン!」
「キーン。バリッ*バリッ*バリッ*バリッ*」

yah_engi.jpg
(Yahoo!Sports)

あのフェラーリサウンド、ホンダミュージックと言われた音も、F1の楽しみのひとつであり、本当を言えば、あのF1カーが通り過ぎた後のガソリンの匂いも楽しみのひとつだったのです。

ガソリンは致し方ないにしても、あの音が段々スポーツカーのように静かになり、今にプリウスが競争しているような静かなレースになったら、わざわざ富士スピードウェイまで足を運ばなくてもテレビ観戦で十分になってしまいます。

FIAのコスト削減は賛成だし、それによって少しずつ、チーム間の格差が確実に縮まっていることは感じることができますが、世界最高峰のレースはダイナミックな抜きつ抜かれつも大事ですが、最高峰のテクノロジーも大事なのではないでしょうか?

レギュレーションで縛ってしまうと、技術開発の余地が少なくなってしまい、そういう面での競争が見られなくなってしまうのが、心配です。

そんな事を言ってしまうと、矛盾したふたつの事を成り立たせようとしている訳ですから無理なことを言っているのはわかっているつもりですが、レギュレーションにも限度があるという事が言いたいのです。

エンジンメーカーもやる気がでるような、レギュレーションにしてもらいたいと思います。
posted by ティフォジ at 12:32| F1マシン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月27日

バイオガソリンスタート

今日4月27日から、バイオガソリンなるものが試験販売を始めました。
”バイオガソリン”???という方もいらっしゃると思いますので、少々説明します。

バイオガソリンとは、”バイオエタノール”と”イソブテン”を合成した”バイオETBE”というものを従来のレギュラーガソリンと配合した物の事です。

ますます、わからなくなったと思います。
バイオエタノールとは、とうもろこし、さとうきび、草木など植物生まれのアルコールと思って下さい。
イソブテンとは、ガソリンとは違う石油系の物質と思って下さい。
このふたつを併せると”バイオETBE”という物質が出来ます。

それだけじゃ自動車が動かないし、今までと同じ取り扱いが(法律で)出来ないので、従来のレギュラーガソリンと混ぜて使うのです。
これが”バイオガソリン”です。

bioetbe.gif
(石油連盟)


じゃあ、何でその”バイオガソリン”を使う必要があるのか?と申しますと、皆さん「京都議定書」という言葉を聞いた事があると思います。
「地球温暖化」という言葉といっしょによく聞く言葉ですよね?
「京都議定書」とは、1997年に締結された国際条約で、2008〜2012年の間に1990年との対比で「温室効果ガス」の排出量を6%削減しましょうと約束を日本がしたものです。

この「京都議定書」に則り、石油業界も地球にやさしいガソリンを作って行こうとして、販売し始めたのがこの”バイオガソリン”な訳です。

それじゃあ何故、いっその事全部アルコールのガソリン(すでにガソリンとは呼べませんが)にしないのか?と申しますと、全部アルコールのガソリンを一般に「高濃度アルコール含有燃料」と言います。(アルコールやエーテル類が50%以上含有しているものをこう呼びます。)
これはかえって危険で、資源エネルギー庁も取り扱ってはダメと言っています。

「危 高濃度アルコール含有燃料はクルマの安全にNO! 環境にNO!」
 http://www.enecho.meti.go.jp/topics/nennryouhp/index.html

経済産業省は今回のバイオガソリンを、ガソリンへのアルコール等の混入許容値は、
「エタノールは混合率3%まで、その他含酸素化合物は含酸素率1.3%まで」
と定められたそうです。
この含有量ならば、安心して普通のレギュラーガソリンと同様の取り扱いができるという訳です。

今後、どんどんこのバイオガソリンになって行くのかどうかですが、石油連盟が、発表しているのは次のとおりです。

2007年 試験販売開始=50箇所、1.2万kl
2008年度試験販売拡大=100箇所、1.6万kl
2009年度  導入拡大=1000箇所程度、20万kl
2010年度  本格導入=全国展開、84万kl(バイオエタノール36万klに相当)

以外に、全国展開まで間があるなと感じましたが、バイオガソリンが本当に安全かどうか、一般の人達に使ってもらってみて切り替えて行かないと、危険ですよね。

さて、今日なぜこのF1の記事にこのバイオガソリンを掲載したかと言いますと、F1もいずれはこのバイオガソリンになって行くのではないか?と感じたからです。

ずいぶん以前からモータースポーツは環境破壊を指摘されています。
アメリカのインディレーシングリーグでは既にエタノール燃料による競技を行っております。
植樹などの環境保護活動はF1も行って来ていますが、いずれはエタノール燃料にレギュレーションを変更せざる日がやって来ると思います。
しかし、インディを見る限りでは、特に問題もなく競技は進められているので、心配は無用と思います。

ただ、あのインディで見られる給油中、突然、クルーが「タコ踊り」を始める。
あれだけは、大変、大変危険なのですが、申し訳ありませんが笑ってしまいます。
「タコ踊り」ご存知でしょうか?エタノールは燃えても炎が見えないので、クルーに火が燃え移っても何が起こったのかわからないのです。ですから、炎を振り払おうとするクルーが踊っているようにみえるのです。大概の場合、すぐに水をかけて消火されるのですが、危険な状態である事には違いありません。

私のエタノールのイメージはこのような(程度の)ものです。
バイオガソリンは、ほとんどがガソリンですから、インディのように炎が見えない様な危険はありませんが、いずれはエタノール含有量が増えていくと思います。
それとも、未来はハイブリッドになってゆくのか、燃料電池車になるのか?

F1もあの爆音が消え、シーンとした中でタイヤと路面がグリッドする音、ギアが変わる音だけが、”バリバリッ”と聞こえるレースになるかもしれません。
そうなると、ちょっと寂しい限りですね。
posted by ティフォジ at 17:09| F1マシン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月24日

F1タイヤのチカラ(ブリジストン)

私がF1を見始めた頃はグッドイヤーがワンメイクでやっていました。

ブリジストンは、1997年にF1に参戦して来ました。
この年、中野信治がプロストに乗って、(無論、ブリジストンを履いて)最高位6位になった時は胸がときめきました。

この年は、完全にブリジストンイヤーでした。(シャレじゃありません)
というのも、今まで弱小だったチームが、ブリジストンを履くと一気に中堅から上位へ行けたからです。
この時に私は「タイヤでこんなに違う(強く)なるものなんだな。」と感動しました。

それに、グッドイヤーを倒すブリジストンはアメリカを倒す日本のような感じがして、強く愛国心をかきたてられました。

BS4.jpg
(BRIDGESTONE)

当時聞いた話では、グッドイヤーとブリジストンの違いは路面とタイヤの設置面が、グッドイヤーは四角で、ブリジストンは楕円形をしているので、ブリジストンの方がドライビングしやすいということでした。
ブリジストンを履くと魔法にかかった様に、たちまち順位が2〜3位上がるのです。
私は「上位チームがこのタイヤを履いたらシャレにならないくらい強くなる。」と、思いました。同時に、中堅が履いて、上位と混戦になることが面白いとも思いました。

1998年になると突然、スリックタイヤからグルーブドタイヤへ変更になりました。
グルーブドタイヤとはタイヤに溝をつけたタイヤです。

F1は”スリックタイヤをドリフトさせて走る”醍醐味が良いんじゃないの? と、勝手に思っていた私は、少々グルーブドタイヤというのには残念な感じがしましたが、考えてみると、すでにその頃はドリフトなどをするような時代ではなくなっていたので、結局レース自体は見た目、全く違いはありませんでした。

同じ年、上位チームで初めてマクラーレンがブリジストンを履きました。
結局、そのマクラーレンのミカ・ハッキネンがワールドチャンピオンになりました。
やはり、マクラーレンのような上位チームがブリジストンを履くとチャンピオンになったのです。

1999年になると、グッドイヤーはF1から脱退してしまいました。
私個人の印象は(グッドイヤーには悪いですが)何か、負けて止めたような印象でした。
ですからこの年からブリジストンワンメイクになりました。

1996年に、ヨーロッパの5大国で、ブリヂストンのブランド認知度(純粋想起)は、13%だったそうですが、2003年の調査では、34%にまで上昇したそうです。
それくらい、F1の影響力は強いものなのだと感じたと同時に、ブリジストンがそれくらい強かったとも言えるデータです。

しばらくブリジストンワンメイクが続きました。
ワンメイクはグッドイヤーのイメージがあって、タイヤ競争がないので、少し寂しい感じがしました。

2001年に待望の競争相手としてミシュランタイヤが参戦して来ました。
最初は、ブリジストンが参入した時の様に上位チームは既存のブリジストンだけでした。
でも、ブリジストンが劇的なデビューをはかったようにはミシュランはいきませんでした。
ミシュランを履くとたちまち順位が上がるという程の影響力はありませんでした。

そんな中、2002年に、マクラーレンがミシュランへの履き替えにチャレンジしました。
その頃、常勝だったフェラーリに勝つ手段のひとつとして、フェラーリと違うタイヤを履くことがマクラーレンには臨まれたのだと思います。
逆に、ブリジストンにとっては上位チームでは、フェラーリだけが頼みになってしまいました。

2003年からは、チームごとに異なったスペックを供給することができるようになりました。
この年のミシュランはチャンピオンにはならなかったものの、ブリジストンより良いパフォーマンスを見せ、あきらかに”ミシュラン強し”という感じでした。

フェラーリファンの私としてはミシュランが怖いという感じがしましたが、フェラーリは勝ち続けました。

2007年からまたブリジストンワンメイクが決まった、2006年に、ミシュランはルノー(フェルナンド・アロンソ)と共にワールドチャンピオンを決めて有終の美を飾りました。
逆に私たちティフォジは、やり逃げされたような中途半端な気分で終りました。

そして、今年2007年から、またブリジストンのワンメイク化になりました。
私は、タイヤ競争のないつまらない時代に戻るのかと少々残念です。
しかし、考えようによっては、ワンメイクでも、タイヤの選択も含めてドライバーの力量が本当に出る時代に戻ったとも言えると思います。


Yahoo!スポーツ「F1タイヤに関する規定」
http://sports.yahoo.co.jp/f1/guide/2-2.htm


無論、F1はタイヤだけで勝敗が決まる訳ではありませんが、タイヤは大地とつながっている唯一のパーツです。
それだけに、F1では重要なパーツのひとつです。

当たり前の話ですが、ブリジストンにはワンメイクになったからと言って、手抜きをせずに頑張ってほしいと思います。
また、いつか競合が出て来るとも限りませんから。

それにブリジストンはF1サーカスでは日本の顔のひとつです。
日本勢のひとつとして、ブリジストンには頑張ってほしいです!
posted by ティフォジ at 14:54| F1マシン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

ホンダRA107、フェラーリF2007だよ〜ん

「F速」を買って来ました。
ホンダRA107のポスター付きでした。
ホンダはグランプリ毎に当地の地図を上にするように毎回貼り直す事を考えたそうですが、止めたそうです。

そうしたら富士の麓で日本地図がノーズコーンに載ったRA107が走り抜けていたかもしれませんね。楽しかったのに・・・。もうやだ〜(悲しい顔)

honda20072.jpg
(RealHondaF1.comより)

前回、私はフェラーリが今年はバーコードで残念だと書きましたが、間違っていました。
F2007でもしっかり入っていました”マルボロ”恐るべし大企業フィリップモリス。
ferrari20072.jpg
(FerrariWorld.comより)

今年こそやってほしいと思います。
私の友人のフィンランド人も言っておりました。その人はトヨタファンでしたが・・・。

フェラーリの広告はすべてフィリップモリスが買い取っているそうです。ですから、シェルのマークはフィリップモリスに広告費が行くという事。

厳密に言うとちょっと違いますけど。
(レッドレーシングプログラム?だか何だかを立ち上げて、そちらがフェラーリのシャーシの広告を取り仕切っている)

とにかく、ホンダとフェラーリのカラーの差は激しいですね。
ホンダはレーシング場で栄えないのではと今から心配する私なのでした。






posted by ティフォジ at 12:41| F1マシン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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